もらってきた材料でパイプ小屋を建ててみよか(その2ー骨組み)

異径パイプを繋ぐ

 50A(直径60.5mm)の鋼管と40A(直径48.6mmの単管パイプ)を連結して骨組を作ります。単管パイプやビニールハウス用の鋼管には豊富な連結金具が揃っていて、ホームセンターや農協で入手できますが、一回り太い50Aの鋼管には、専用の金具がありません。パイプ同士の連結は、直接溶接しても点でしか接触しないので弱いです。L型アングルを介して溶接する方法もありますが、組み立てや修正が困難になります。クランプを介して組み立ておくと、分解する時もスパナ1本で済みます。

 そこで、前作の単管パイプガレージで余っていた「垂木止クランプ」を利用することにしました。

 50Aの鋼管に単管用のクランプを溶接すれば、太さの異なる鋼管と単管を自在に組み合わせることが出来ます。垂木止クランプはアタッチメントがL型なので、ノリ代を多く取ることが出来ます。

クランプの溶接

 パイプと座金の間に矢印のような隙間ができた場合

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 適当な金属で埋めます(この場合は番線の切れ端)

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 先ず、針金を溶接して

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 座金を溶接します。クランプ本体に溶接しないようにすれば、クルクル回る自在金具にもなるので、色々な組み立てが可能となります。

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 今回、50Aの柱が10本、入り口をダブル梁、筋交い用2ヶ所の合計14ヶ所溶接しました。その割に溶接は上手くなりませんY(>_<、)Y。

 いざ組み立て

 骨組の準備ができたところで、柱を立てます。穴はバックホーで掘るので、大きめの穴が、数かきで掘れます。問題は柱の中心位置と垂直レベルです。最近は「レーザー墨出し器」を使うようになったのですが、測量がいくら正確であっても、施工技術がついていきません。重い基礎付きパイプを数ミリ単位で固定するのは至難の業です。3本の短い杭は水平方向を決めるため(実際は4本)、垂直レベルはレーザーで監視します。底に砂利を引くのは、微調整を容易にするためです。

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 それでも何とか、10本の柱を定位置に立てました。基礎の付いていない6本のパイプには、基礎ブロックをコンクリートを煉って立てます。

 写真では1枚ですが、測量して、穴を掘って、コンクリート煉って、3日ほどかかりましたが。 その夜、雨が降って、朝には柱が傾いていましたY(>_<、)Y。

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上の写真、右側の右から左側にかけて、水糸が張ってあるの分る? これ、屋根勾配になります。

 単管パイプの梁を取り付けます。この作業が一番楽しいですね。スパナ一本で作業が進むし、形が見えてきます。

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 そうそう、柱にペンキを塗ってくれたのは、ケロミさんです。女性はペンキの厚塗りが上手ですね。

 次回は、屋根貼り

 

 

もらってきた材料でパイプ小屋を建てるぞ(その1)

 富良野周辺の過疎はまだまだ留まっていないようです。2年前に空き家の調査に参加させていただいた時も、我が地域だけで廃屋を含めて100軒近くありました。「北の国から」の五郎さんなら「拾ってきた家」が何軒も建てられるのですが、むやみに拾ってくると、窃盗罪になりかねません。

 今回は、ちゃんとお許しを得て、もらってきた材料で小屋を建てることにしました。前回は、新品の単管パイプと我家の建築時に出た残材でガレージを作りましたが、今回は、少し小ぶりで農機具とスノーモービルを収納するためです。

 もらってきた材料

1.束石付きパイプ

 テニスコートの壁網に使われていた基礎の束石付パイプです。太さは60.5ミリでネットで調べるとJIS規格50Aと呼ばれる鉄管のようです。5本もらってきました。

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2.束石から切離されたパイプと単管パイプ

 基礎がない上記パイプ10本程度と、単管パイプ(直径48.6センチJIS規格40A)2メート~5メート数本づつ。

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3.角型ガルバニウム鋼鈑

 積雪で崩壊したD倉庫の解体現場からもらってきた、妻壁(つまかべ)に使われていたガルバニウム塗装鋼鈑。3~6メートル、30枚程度。

 なんと、妻壁だけに、危険な解体現場に貰いに行ったのはケロミじゃありませんか。夫の道楽のためにここまでするとは、よっぽど・・・・・・・な妻だな。へへ(≧∇≦)/

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さてさて、これだけの材料で、どんな小屋ができるやら、北海道はやっとカラッとした好天に恵まれ、湿度の低い爽やかな気候になっています。緑が濃くなり、麦も借り入れシーズンに入りました。

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畑の様子 2017/7月

緑肥

 NPOから開放された南の畑、今年は緑肥を播いて休ませます。と言うか、来年もここは広すぎて、作付けする予定がありません。しばらくは木が生えてこないように、緑肥か景観用植物でも種を播く予定です。

 緑肥用の「黃カラシナ」(2kgの種)が満開になっています。

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 既に花の下には鞘も付けていますが、このまま熟させてから、ロータリーですき込めば、来年は種を播く手間が省けるのかな? それとも種を取って粒マスタードでも作るかな? よく分りません。

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 すく隣の場所に、燕麦も播いています。既に穂が出てきましたが。背丈が低いです。うまく生育してくれれば、これから麦藁を穫ることが出来ます。

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 景観用植物としてヘアリーベッチも播きました。種メーカーの謳い文句ではアレロパシー効果で雑草を抑えるとありますが、今のところ雑草に負けているようです。

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農業体験で生徒さんたちが植えてくれたもの

 カボチャ」 まだ小さいですが、順調に生育しています。

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 「ホワイトショコラ」(スイートコーン)150センチ程度に伸びて、雄花、雌花ともに出揃っています。タワラ(実の部分)も少しづつ大きくなっているので、台風にでも倒されない限り、収穫できそうです。夫婦二人では食べきれないので、皆さん是非食べに来て下さい(8月10日頃が食べ頃かな)。

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「軟白長ネギ」 皆さんが、壁に寝かせて植え付けたネギですが、どうですか、ちゃんと垂直に伸びてきていますね。今は、ここに藁を敷き詰めて、軽く土を被せています。

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「花豆」赤花豆。白花豆とも欠株が出たので、後から苗を育てて補充しました。ところが、豆には色が着いていますが、苗にすると赤か白か分からなくなりました。なんて頓馬なんでしょう。赤白混じってしまいました。

白花豆の花

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赤花豆の花

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金時豆の花

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奥から、「花豆軍団」「馬鈴薯軍団」「雑草軍団」「人参軍団」です

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果樹

ハスカップ

 挿し木をしてから3年目を迎えるハスカップ。まだまだ小さいですが、少しは収穫できるようになっています。やはり挿木苗は実生苗に比べてい実付きが早いです。

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 3kg以上収穫できました。ほぼ1年分のジャムが確保できます。今後は、ジャムだけでなく、塩漬や麹漬を試して料理に使う方法を考えなくてはいけません。

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 サクランボ

 サクランボも3年目になりますが、昨年より花の数がとても少なかったです。木の勢いも弱っていて、まだまだ実がつかないと思って諦めていました。下草を刈るのもサボっていました。先日、様子を見に行ったら、なんと一つだけ熟した実を発見しました。

 10本植えて、一粒だけですが、記念すべき最初の果実です。ケロミと半分づつ食べたサクランボは甘かったです。

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 カリンズ

 カリンズ(フサスグリ)の実も熟して、レットガーランドと呼ぶにふさわしくなっています。ここまで赤くなっると、甘酸っぱくなっていますが、まだまだ量が少ないので、ジャムにはできません。

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 果実は、一度大きくなると手がかからないので、楽だと思っていましたが、幼木のうちは、意外と手間がかかりますし、結果がなかなか見えてきません。収穫まで数年かかるので、私のようなせっかちには不向きかも知れません。枯らさないように世話ができたら良いのですが・・・・・・樹木栽培ができる人を尊敬します。

ホオジロだった

 6月中旬に出くわした小鳥の巣の続きです。

 孵化直後と思われる6月11日から6日後(6月17日)には、雛達はかなり、大きくなっていました。卵の数と同じ5羽の嘴が確認できました。

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 ところがさらに12日後(6月29日)には、巣はもぬけの殻でした。

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 やはり、キツネかヘビに喰われたのかとがっかりしていましたが、私が巣の近くに行くと、しきりに鳴き声をあげ、飛び去らない小鳥を撮影することが出来ました。

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 コンパクトカメラでは、これでせいっぱいの撮影でした。さて、この小鳥の正体は?

山林ガイドの研修でお世話になっているオガさんに調べてもらったら、特徴的な卵の模様からもホオジロと判明しました。

f:id:solachi:20170504164621j:plain ← 小鳥の巣 - なかなか進まないsolachiの計画

 ネットで調べると、ホオジロ巣内育雛日数は約11日だそうですので、雛を見た6月11日から数えると、遅くとも6月22日には巣から離れて、巣の周辺で養われている事になります。CiNii 論文 -  ホオジロの繁殖期の生活について

 地面に近い巣で、営巣する野鳥の抱卵期間や、巣立ち日数はとても短いのに驚きます。しかし、繁殖できるまでに育つことができる雛はとても少ないようです。事故や他の動物の餌になって、自然のバランスを保っている訳ですね。