溶接その2

「ガス溶接」の技能講習に行ってきました。
先の特別教育や技能講習は危険な作業について労働安全衛生法によって、事業者の義務として労働者に安全教育や講習を受けさせるものです。
私のように自己責任での利用では、そもそも講習を受ける義務は無いのですが、教えてもらえる人がいないので、とっかかりとしてはとても有り難いです。職業訓練校に通えばもっと良いかもしれません。
アーク溶接が、企業の社内実施でも可能な「特別教育」に対し、ガス溶接は都道府県指定の登録教習機関でないとできないことから、ガス溶接の方が危険度が高いと言うことですね。
酸素が無くても自己分解爆発するアセチレンガスや高圧酸素ボンベを扱うのですから、当然かも知れません

ガス溶接と言っても、主に鉄材等を切断する事に使われるそうです。勿論、溶接も実習させてもらいましたが、アーク溶接よりはるかに難しかった。
切断の方は、「溶断」と呼ばれますが、「溶かして切る」というより「熱した鉄に酸素を吹き付け、鉄を燃やし切る」と言った方が正確です。
すなわち、ガスバーナー(吹管)で溶かして切ろうとすると、切断された溝や穴に再び溶けた鉄が流れ込み、逆にくっついてしまいます。
鉄が赤くなったら、酸素を吹き付けて燃やし、すぐさま先に進まなければなりません。
何度か練習すると、鉄が豆腐のように切れるので面白い。
何でもかんでも、切りたくなりますよ。上手くなれば鉄板に文字も切り抜けるかも。

右:溶接用吹管(アセチレンと酸素が導管内で混合される)
左:切断用吹管(切断用酸素を手元で自在に調整するため、混合導管と酸素専用導管がある)