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小豆の脱穀

手摘みの小豆をハウスで乾燥させていたので脱穀してみた。

 先ず莢をトンパック(フレキシブルコンテナバック・大形土嚢)に詰め込む。

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 トンパックの上で足踏みワンツー、ワンツー、ツイストくねくね、ご苦労さん。

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 トンパックから空莢を取り出すと、豆のほとんどは飛び出して、パックの底に落ちているが、一部は莢の中に留まっている。特に莢のつけ根に一粒だけ残っていることが多い。

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 あるいは、莢の中に豆兄弟全員が居座っている場合もある。十分に乾燥していない莢は弾けにくいのだが、そのような莢に限って大粒の豆が入っているのでもったいない。

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 なので、空莢を全て篩いに移し、残った豆を手で揉んだり、莢を開いて振るい落とす。

 きっと収益農家さんは、こんな事していられないだろうな。機械化が進み、大規模に作付けすれば、私たちの収穫量ほどのロスは出ているのだろうな。今でさえ農作物は、大量の石油を消費する。さらにTPPに勝てる攻めの農業なんて言っているが、空莢に残った豆一粒をかえりみないで良いのだろうか?

 ちなみに、この篩いは地主さんからの借り物。同じ様な物を作ってはみたが。金網の目が合わず、使いものにならなかった。目下、目開き6.5ミリ程度の金網を探しているが、少量を安価で販売しているところが見つからない。

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 篩い落とした豆には、莢のクズが混じっているので、今度は唐箕(トウミ)という風選器にかける。 

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 この年代物の唐箕も、地主さんから頂いたもの。おそらく数十年使用していなかったのだろう、埃がこびり付いていた。前日までに可動部をチェック、豆が接触する部分や風を送る羽根なども、全てサンディングして清掃した。サンディングには、今まで、ほとんど出番の無かった電動サンダーが活躍した。古民具の復活には、もってこいの道具である。

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豆の投入部も、分解してサンディングすると共に、シャッター機能を取り戻すため、成形し直す必要があった。

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唐箕の試運転 

 

記念すべき、solachiの初収穫  

 ケロミは既に多くの収穫を得ているが、solachi主催の収穫物はこれが最初である。

 日も暮れ、還暦夫婦の体力も限界に近づいていたが、

 なかなかの粒ぞろいじゃないか。

 春からの一連の作業も酬われ、収穫の喜びの一時であり、

 鹿や虫に喰われつつも、良き物を与えられ感動と感謝である。

 少量ではあるが、赤いダイヤモンドだ。

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一見、粒ぞろいに見えたが、よく見ると大きさや色がまちまち、虫に囓られたり穴が開いているものがある。市販されているものに比べると、やはり相当に見劣りがする。それで、複数の先輩農家さんに見てもらって、いろいろ御意見いただいた。

 先輩によると、市販品と比較してはならない。市販品は機械選別により、小さい粒、色の薄いものや黒い物、虫食いなどが除外される。さらに薬品消毒の上磨きがかけられ、ピカピカの状態で、中味がよく見えるようにビニール袋に包装されている。はたして、これが本当に安全、安心で美味しい豆かどうかは疑問だそうだ。虫食いを減らすには殺虫剤が使われる。保存方法も、一概に言えないが、ビニール袋のように空気を遮断してしまってはいけない。なぜなら生きているから。かびない程度に湿度も必要なので、麻袋や紙袋がベストだそうだ。

 

そこで、solachi農園の小豆を考察

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 Aは通常のあずき色、Bは色が薄いもの(実物ははっきりと見わけがつく)。色が薄いのは、成熟不足で、やはり栄養価や味が落ちると思われる。

 数字は大きさだが、流通するのは1~3まで、4と5は規格外で加工品にまわされる。しかし、実の生り方としては、A45、A123、B123、B45の順となる。すなわち、A45は小粒で商品にはならないが、豆兄弟としては長男で、栄養価が高く、旨いという。カボチャの蔓に生る実についても、1番子から3番子まで同様の傾向があるそうだ。商品価値が高いのは、見てくれの良い2番子だが、小ぶりの1番子が味も栄養価も高いのだそうだ。

 地主さん曰く「小粒のあずきは、商品価値がないので、集めて枕にしなさい」。保存がきくので、いざとなれば非常食にもなるので、栄養価の高い長男豆ばかり集めて、保存する昔の智恵である。