ハスカップの挿し木(その4)

きびだんご

 桃太郎の「きびだんご」はてっきり岡山県限定かと思いきや、これは北海道のお菓子。野良仕事で疲れた時、夕食前まで腹の虫を抑えるのにちょうど良い。開拓時代からのお菓子だそうです。

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ハスカップが実るかも!

 昨年挿し木したハスカップの苗が順調に成育し、今年は早くも実をつけ、日に日に太っています。(6月18日)

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 昨年、オサ爺からもらった剪定枝の挿し木は、9割が葉を出しましたが、その後アブラ虫被害や成長が止まって、秋までには7割程度まで減っていました。その後、冬を越して、春に再び葉を出したものは、全体の5割程度(60本)でした。初心者としては大成功かもしれません。

 この春、オサ爺が様子を見に来てくれた時、いろいろ教わる事がありました。その中で、昨年の挿し木の方法に重大な欠陥があったことが判明しました。昨年貰ってきた剪定枝は、全てが1~2本の親木からの剪定されたものだったのです。挿し木はクローンなので、このままだと、同じ遺伝子のものばかりになり、将来的に強い子孫を残せないのだそうです。

 そこで、今春再びオサ爺のハスカップ畑にお邪魔し、今度はできるだけ色々な親木から少しずつ剪定枝を貰ってきました。

 オサ爺のハスカップ畑は、大麓山(だいろくさん)の麓にある広大な畑です。

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剪定は融雪直後に行われ、全て焼却処分されるので、この時期にしか手に入りません。(4月22日)

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 枝を切った時、切り口が緑色のものだけを選び、30センチ前後に切り揃えます。2時間ほどで百本ちょっとくらいかな? 太すぎても細すぎてもダメなようです。

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 家に持ち帰り、メネデールに約2~3週間浸けておきます。浸水の期間はもっと長くても構いません。気温が上がってくると浸水中に葉が出て来ます。昨年と同じように黒マルチを張って、地温が十分上昇するまで待って、根元(枝元)にルートンの粉をまぶして、10センチ以上地中に挿しこみます(5月20日頃)。昨年と異なるのは、90センチ巾の黒マルチの中央に50センチ間隔で一列に植えました。昨年はマルチの両端に2列植え40センチ間隔でした。これでは、定植のために掘り起こす時、隣り合った株の根を傷めてしまうのです。それで、今年は贅沢植えです。

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 これは、昨年挿し木したもので、5月20日頃から花を付け出しました。

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 そして、蜂もいっぱい来てました。そして花の根元が膨らんできて、まさかの実り。よく見ると、二つの花に一つの膨らみ? 手前の果実の先端にも、花が落ちた痕跡が二つあります。そう言えば、ハスカップ狩をしているときに、双子の果実を見かけることがあります。それにしても、solachi農園のハスカップは双子が多い。ひょっとして、これはクローン培養による障害かも知れません。来年、今年の新しい苗が参加すると変わってくるかも知れません。

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 元気の良いものだけ約40本を定植しました。ところどころ歯抜けにして、来年、新しい苗や実生苗を、間に植える予定です。株間はオサ爺曰く8尺6寸とのことでしたが、除草作業のトラクター巾などを考え3メートルとしました。

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オウム君

カラスの悪戯に、オウム君スタンバイ、空戦モードです。負けるかも知れません。

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