甜菜糖

キツリフネ(黄釣船ソウ)Impatiens noli-tangere

 全国に分布する、名前通りの姿ですね。

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 きれいな花ですが、閉鎖花で種は開花している花とは別の閉鎖花が自家受粉して結実します。下の写真が種を納めている莢です。触ると、莢にしこまれているコイルが弾けて種が飛びだし、びっくりしました。noli-tangereは「触るな」の意味ですが、子供達は「おこりんぼ」とも呼ぶそうです。

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 種を飛ばす野花に「カラスノエンドウ」がありますが、大阪の荒れ地でもよく見かけました。あれは、触らなくても天気の良い日に野原を歩いていると「パチパチ」音がしてはじけます。

甜菜畑 

 移住しはじめた頃にお世話になった農家さんの畑、久しぶりに行ってみました。今年は甜菜(ビート)を作っていました。沖縄の「さとうきび」北海道の「甜菜」で砂糖の大半が作られています。 

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 砂糖大根とも呼ばれますが、大根ではなく、ホンレンソウの仲間。

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 間引き作業をしておられたので、興味本位で「間引きビート」を貰って砂糖を作ってみました。さすがちっちゃいですが、収穫時期にはソフトボールからハンドボールくらいの大きさになります。

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 甜菜糖作り

皮をむいて、薄く切ります。

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 煮つめて、甜菜を撮り出し、灰汁抜きのために重曹を入れると、緑色に変色しました。 

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 灰汁を取りながら、煮つめると茶色に変色。

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 更に煮つめると、鍋の底にくっついてきたので、サランラップに煮汁を移して。

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 アメ玉ほどのシロップが抽出されました。ここまで3時間(。>_<。) 。

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 お腹にやさしいオリゴ糖、ヨーグルトにかけて食べましたが、高価なものになりました。やはり、甜菜からの砂糖作りは、糖度も今よりはるかに高い収穫後、冬の薪ストーブで作ることにします。