ルートバケットの荒らっぽい修理

トラクターの前についている、バケットが破損した。

果樹園の開墾時に無茶をして、ブレーキパイプを破損したときに、同時に壊してしまいました。

伐採した樹木を力任せに、おっつけたのでサイドバーが折れたのです。

なんとも「痛ましい」です。(北海道の方言で「痛ましい」は「もったいない、残念」の意) 

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こんな形のバケットを「ルートバケット」または「ビートバケット」と呼びます。ビート(甜菜)や馬鈴薯の収穫に使うのだそうです。

 私はもっぱら、薪を運んだり除雪に使っているので、暖かいうちに修理しておかなければなりません。

 

先ずは切断して、鉄板を叩き延ばす

 グラインダーで鉄パイプと鉄板を切断します。意外と簡単に切断できました。

 鉄パイプを真っ直ぐ伸ばすのは難しいので、集落にある板金屋さんから買ってきました。ついでに鉄板も少々。

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鉄パイプの補強

 溶接がへたくそなので、板金屋さんに補強方法を教えてもらいました。

鉄パイプの中に、もう一本、細い鉄パイプを補強パイプとして挿入します。

こうしておけば、溶接時に穴を空けてしまっても、中にもう一本あるので大丈夫です。

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 点づけ溶接してから、元の位置に固定できる長さにカットします。

この方法が分かっていれば、最初に折れたパイプを切断するときに、長目にのり代を残しておくべきでした(。>_<。) 。

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 両端に補強パイプを挿入して、のり代分だけ出しますが、両方とも固定すると嵌めることが出来ませんので、下方をフリーにしておいて、落としこみます。

 すんなり、元の位置に嵌りました。

下方の補強パイプが下に落ちこんでいるので、もう外すことはできません。

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上下とも、案外ぴったりです。

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クラーキア・プルケア

溶接場の側に咲いていました。

みんなの花図鑑で名前を教えてもらいました。

 オシャレな花ですが、和名「細葉の山字草」とは花弁の形が山の字だから。

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  それにしても、自然の被造物の「美しさ」と「秩序」はなんとすばらしいことか。

私の溶接と比べちゃいけませんが。

 

あとは溶接ですが・・・・

案の定、ダンゴと穴だらけになって、グラインダーで削っては肉盛りをくり返して半日が過ぎました。

 そんなところへ、パークゴルフ帰りのヨコ爺がひょっこり。

一番肝腎なパイプの溶接は、ヨコ爺に頼みました。ほんと、元祖開拓農家さんは何でも出来る!

 全部やってもらったら、いつまでも上手くなれないので、鉄板は自分で溶接しましたが・・・・・・

 やっばり、へたくそでした。

 慎重に使うことにします。

 

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 溶接なんて、講習会受ければ、簡単に出来そうだと思っていましたが、

なかなか難しい。

 溶接棒の角度、スピード、ウィービング巾、出力アンペアなど相当練習しないと、即、実用品には強度的にも不安がいっぱい。

 といっても、薪運びと除雪くらいですから、いいことにしておきます。