このブログで閲覧件数の多いのは、DIYカテゴリー。中でも「修理」シリーズのプリンター修理が未だに毎日ベスト10位内となっている。ブログトップや農作物は一割を超えたことがない(。>_<。) 。 そもそも、「北海道移住」がテーマなのだが・・・・・
しかし、田舎暮らしはDIYや修理はつきもの、これがあるから愉しい。
鹿の食害対策に、光と音で対抗することにした。しかし、この方法は次の記事の如く、敗北に終わった。
しかし、副産物として、カーラジオの接続と「基板のプリントパターンによるヒューズ」を学ぶことができた。
光は12V車載LED電球、音はカーラジオをオークションで手に入れ、12vバッテリーに直付けにして、一晩中点けっぱなしにするという作戦だった。
車載LED電球はブラス・マイナスを逆に接続しても点灯する。LEDには極性があるのに、不思議に思って検索すると「ダイオード・ブリッジ回路」なるものが仕込まれていることが分かった。この部品があると、接続極性に関係なく点灯する。また、効率良く発光させるにはLEDドライバなる装置が必要だが、これも組み込まれている高輝度ミニ電球がある。定電流、小エネルギーで一晩中(数日以上)発光し続けるので便利だ。
問題は落札したカーラジオ。車載ラジオなのだから12V鉛バッテリーを、適当にコネクターに接続すれば、鳴るだろうと思っていた。私の知識はこれくらいしかない。
ところが、電極が複数ある。なんじゃこりゃ。スピーカー内蔵なのに5つもピンガ出ている。ブラスはどこ? マイナスはどこ?
よっしゃ、順番に試してみよう! ・・・・・・
一発で「パッチ」っと鳴って、その後はどの様に繋いでも反応しない。落札価格720円、送料1,200円が無駄に(。>_<。) ?
一応分解してみよう。
AM/FMスピーカー内蔵ラジオだが、部品は少ないナァ。「バチッ」と鳴ったのだから、どこかにヒューズがあるはずだが、それらしきものは見当たらない。
裏側、(修理してからの写真なのでコード部品とヒューズは最初は付いていない)
ICチップと小さな部品(何か分からない)がプリント基板に半田付けされている。
こんなの、ラジオ少年でもなかった還暦爺に判るわけ無いと思いつつ、どうせ壊してしまったのだからとバッテリーを繋いでテスターで各部の電圧を測ったり、抵抗値を比べたり、二晩遊んでいた。
すると、プリント基板で繋がっているはずの2つの接点が繋がっていない。プリントの色も銀色に光っているではないか。
上にはFUSE(ヒューズ)という文字がプリントされている。老眼の私に見えるはずもなく、この記事用に撮影してはじめて分かった。矢印は断線部分を示している。
この仕組みを検索してみると、「プリントパターンによるヒューズ」と言うもので、パターンを故意に細くしてヒューズ代わりに用いるもの、通常は採用されない方法だそうだ。
基板べからず集 - プリント基板の組み付け(面実装、手実装) エヌケーシステムにまかせてください
修理
断線ヶ所を二番目の写真の如く、リード線を半田付けし、中間に手持ちのミニヒューズ(3A)を直付けで挿入。このままだとショートするので、ヒューズごとビニールテープで巻いて、ケースカバーを閉じた。今のところ躯体の発熱もなく正常に作動している。 直上に、同じ太さのプリントパターンが見える。これもヒューズだろう。
ここまで来ると、このラジオの電源コネクターが判明。
マイナスアース車
① プラス電極1 メイン電源(ACCまたはアクセサリー)、車のキーがON時通電
② ブラス電極2 イルミネーション又はバックアップ電源(BAT)選局や時計機能を維持し、常時通電されている電源 車のキーがOFFでも通電
③ マイナス電極 ボディーにアースされているので不用と思われるが、電極も存在する
④ 不明な電極 不明な電極が2つあり、③と繋がっている。外部スピーカー用かと思い、スピーカに繋いだが鳴らなかった。
以上、全くの素人の観想と修理なので、あくまで参考として下さい。
間違った修理は、機器やバッテリーの破損、発熱、発火、爆発を招く場合があります。