紅葉が始まりました。
山の木はいつ見ても美しく、種類ごとにその姿の意味を持ちつつ、しかも森林全体に秩序を保っていることに感動します。今までは遠くから見て楽しんでいるだけでしたが、演習林ガイドのお手伝いするようになってから、がぜん樹木一つ一つに興味が涌いてきました。笹薮をかき分け、紅葉している木のそばまで行って来ました。
黄色くなっていたのは「イタヤカエデ」、赤く見えているのは「ベニイタヤ」と「オオモミジ」でした。その他「ホウノキ」「ハリギリ」「シラカンバ」も黄色く見えています。まだあおいのは「ミズナラ」「カラマツ」「トドマツ」「ダケカンバ」などでした。植林の多い北海道ですが、この一角は、民有林としては樹種が多いように思います。
さらに林の奧に進むと、「フッキソウ」(富貴草)が実をつけていました。真珠のような透明感のある実で、食べると甘いです。調べてみると薬効成分があり、全草を乾燥させ胃薬にするとか、アルカロイド系の毒性もあるとか。半面グランドカバーとして普通に栽培されているようです。数粒食べてみましたが、私はなんともありませんでした。
これ、草のように見えますが樹木です。
台風10号の時に、溝が崩れてしまいました。その後、水みちができてしまったのか、山側がどんどん崩れていくので、ヨコ爺に「土止め」をするよう勧められました。
先ずは、カラ松を数本伐採して、先を尖らせ杭を作ります。
これだけ太いと、掛け矢(木のハンマー)で打ちこむのは無理です。パワーショベルのブレーカーに、先が平らなチゼルを取り付け、打ちこんでみました。
私の宅地周辺は、切り土をして造成したので、地表に岩盤が露出しています。ちょっと溝を掘るにも、通常のバケットでは刃が立ちません。この場所ではブレーカーが必需品です。その後、ブレーカーで薪割りができないかと、掘削チゼルの他に、一文字チゼルを購入した時に、無加工の平チゼルが意外と安かったので(2万円)購入していたのが、やっと役に立ちました。(ブレーカーで薪割りもできなくはないですが、あまりに邪道なので止めました)
7本の杭を打ち込んで
そこらにあった板を矢板替わりにしましたが、
板が足らなくなって、山からカラ松を伐採(間伐です)して組み込みました。
土に完全に埋まった木は腐りませんが、この様に半分露出している場合は、何年もつのでしょうか? そのうち、もう少し適当に崩れて草が生えてくれば、木が腐っても当初の目的は適うでしょう。
丸一日のお仕事でしたが、木を山から運びこんだのが一番疲れた。