牧柵の杭打ち

 元地主さんは、ばんえいを飼っておられます。「さくら」という名の牝馬で、ちょうど私が移住した年から、毎年「こっこ」(北海道方言で子供)を産ませています。今年のこっこは、男の子で額にくっきりと星が出ています。

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 「ばんえい馬」はいわゆる道産子とは違って、ばんえい競馬で使われる、体重が800キロ以上になる大きな馬で、フランスやベルギー原産だそうです。「さくらは」もう4年のお付き合いなので、名前を呼ぶと来てくれます。

 今までは、馬小屋と150坪ほどの草地で飼われていたのですが、今年から、草地が20倍に増えます。

 昨年、法面が崩れて、修理するのに「バワーショベルのブレーカーで杭打ち」をしました。→ 

 その経験から、放牧地の周囲(500メートル)に約50本の杭を、打ち込みました。杭は、約30センチ径のカラ松で、下穴なしで約60~70センチほど打ち込みます。ブレーカーのチゼルは、杭打専用の物もあるのですが、高価です。先端が加工されていない「フラットエンドまたは平チゼル」と呼ばれるものは、通常のチゼルよりも安いのですが、垂直に打撃し続ければ、なんとか杭打ちが可能です。但し、これだけ太い木杭を深く打ち込むと、杭の上端に数センチの凹みができてしまいます。

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 杭に鹿除けの電気牧柵を張って出来上がりです。馬は通電されているのを良く知っていて、ワイヤーに接触することはありません。むしろ、私が馬を撫でようとして、ついつい痛い思いをします。

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