冬の贈り物 鹿肉

北の大地は、冬の幸も豊かです。

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この後、お肉の写真が出てきますので、ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿の前足1本いただきました。

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 自分で解体するしかないです。ジビエを食する場合、いろいろと注意しなければならないようです。詳しくは厚生労働省から「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」や内蔵については「同別紙カラーアトラス」も公表されています。

 この日の朝に捕獲された3~4才メス鹿の前枝です。雪上で骨と肉とに分けました。

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 食用にする場合は、こんなふうには解体しないのでしょうが、好奇心がぁぁ。

先ずは、人にもある「肘筋」がちゃんと鹿にもあることに驚きました。この小さな筋肉は、「上腕骨」から起こって「尺骨頭」に付着しています。尺骨頭は人より巨大です。四足動物なのであたり前ですかね。この小さな筋肉は肘関節をロックするのに働くのではないかと思います。

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どうしても、血管や神経を追跡してしまう癖があります。

拡大しますと・・

 ひも状の神経が上腕三頭筋を支配したあと、動静脈と一緒に肘筋に枝を出しながら前腕に進んでいきます。動脈は血液が抜けていて中腔になっているのが分かります。静脈は「伴行静脈」となって動脈の両脇に2本細く見えており、血液が少し残っています。

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 肩甲骨は、人のそれによく似ていますが、決定的な違いがありました。人の場合、肩甲骨には鎖骨が関節していて胸骨とつながっています。しかし、この鹿の骨には、鎖骨が見当たりませんでした。調べてみると、馬や犬など通常の四足動物には鎖骨がありません。ただし「げっ歯類(ネズミやリスなど)」は鎖骨があります、これらは二足歩行が上手だそうです。 鎖骨の働きは、上枝の器用な動きに重要なのですが、上枝をぶら下げることによって、「肩こり」などにも悩まされるのでしょうね。ポロンは頸や肩が凝らなくて良いなぁ。

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 鹿肉は、低脂肪、高蛋白、鉄分や不飽和脂肪酸が多く含まれる健康食品です。ただし、お肉は、よくよく火を通して頂きましょう。

 あっ、それから、脂肪や筋膜、骨などの不要な部分は、適切に処分しなければなりません。そう思って、後ほど焼却すべく雪上に置いていたら、1時間もしないうちに肉片のひとカケラもなく無くなっていました。我が家にはきれい好きなお掃除屋さんもいるようです。