冬は伐採の時期です
薪の造材作業は、なにも寒い冬にする必要はなく、暖かい季節でも良いのですが、夏草や笹が生い茂っていると、山に入りにくいのです。冬は、ハチやダニの餌食になる心配もなく、雪の上を歩くのは「ブッシュこぎ」するよりはるかに楽です。それに、冬は暇なんです。
今年は、既に10数本のカラマツを間伐しました。密集した人工林なので、十中八九「かかり木」になりますが、その処理も年々上手くなってきました。
この地の開拓に入って、初めてのチェーンソーがスチールMS250Cでした。使い始めて、6年が経ちますが、僅かなメンテだけで、今も元気よく回っています。ただ、ソーチェーン(チェーンソーの刃のこと)の目立てだけは、なかなか上手になりません。5本のソーチェーンを使いまわしていますが、目立てはとてもめんどくさい作業です。
この超めんどくさい目立てが、わずか5秒でできるというのが、オレゴンのパワーシャープなるものです。以前から試してみたかったのですが、良く調べてみると、ソーチェーンのピッチがパワーシャープに適合しないようです。私のMS250Cはガイドバー45cmの並行輸入品で、ヤフオクで安く買ったもので、ソーチェーンも入手に手間取るものでしたが、ここでも裏目にでました。
半分あきらめていたのですが、ひょっとして、スプロケット(動力歯車)を交換すれば使えるかも知れないと思い、試してみました。
オレゴンパワーシャープキット
40cmのガイドバーとソーチェーン、シャープナーと砥石がセットになっています。(9,400円)
上記のソーチェーンに適合する。スプロケット(歯の数が6本、ピッチ3/8インチ)も一緒に購入しました。(1,400円)スチールの純正スプロケットもありますが、3倍以上の値段ですし、スチールは基本的にネットでは購入できません。(定価販売の通販があります)
元のスプロケット、先ずEリングをマイナスドライバーで外します。
元の歯は7本です(ピッチ0.325)。これを引き抜きます。
スプロケットはクラッチベルと一体になっていて、これを引き抜くと、内部のクラッチ構造が見えます。軸にはニードルベアリングがついています。これにオレゴン制スプロケットをはめて。
オレゴン制ガイドバーをつけると、ぴったり合いました。
元のより、5cm短くなりましたが、切れ味はまあまあでした。私が目立てたものより、早く切れなくなる様な感じですが、早速研いでみました。
切れなくなると、木くずが細かい粉状になります。
シャープナーをつけて、フルスロットで約3秒間研ぎます。(取説は5秒ですが、ケチっただけです)
3秒でも、しっかり砥げたようです。木くずが大きくなりました。
1万円ちょいの出費でしたが、これで目立て作業から開放されるなら、まあまあ、良いかもしれません。耐久性ですが、メーカーでは15回ほど砥げるそうなんで、3シーズンってところ。次回からはチェーンと砥石だけで約5千円です。