アオエンドウのニオ積み

 台風5号が北海道に接近、富良野にはきれいな雲を画いただけでオホーツクを北上、ここ10日以上雨が降っていません。お陰で麦や豆の収穫が進んでいます。

f:id:solachi:20160809175608j:plain (上の写真アート撮影や加工していませんポロン広場)

ばっちゃんパワー炸裂

 ケロミの母親が猛暑の本州から避暑にやって来ました。高齢ながら、涼しい北海道で元気が出たのか、毎日畑仕事を手伝ってくれています。収穫寸前の「麦」、穂がまだ出ない「陸稲」、すくすく育つ「小豆・金時・中長・とら豆・,etc.」の約100mのsolachi五目畑の雑草をせっせとかたづけてくれています。適度の運動は、肩や膝の痛みも和らげるようです。

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アオエンドウの収穫

 NPOの畑は、アオエンドウの収穫時期になりました。アオエンドウ、高級食材です。一度作付けすると7年~10年間、同じ畑で作付けすることができないし、これから紹介するように、機械で収穫することができず、全て手作業の辛い仕事なので、年々作付面積が減少しています。ほとんどが輸入品で、北海道産のアオエンドウはアズキの3倍の価格です。

 豆を天日で乾燥させるために、畑で山積みにしたものを「ニオ」と呼びます。いろいろな形がありますが、アオエンドウは「棒積み」という独特の積み方をします。

  一般的な現在の「棒積みニオ」の風景 (NPO法人理事長さんの畑)

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 頭にかぶせる、雨よけ笠が現在はブルーシートですが、昔はムギワラ(燕麦)を編んで笠にしていました。いずれも「ボッチ」と呼ばれています。

今回再現した「伝統的棒積みニオ」

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ボッチに燕麦が利用されるのは、ワラのしなやかさと、丈が長いことからだそうです。前もって、ボッチを編んでおきますが、詳細は次回へ。

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棒積みニオの積み方

 風景写真としては、よく見るニオだが、具体的な積み方は意外と知られていません。特に、棒積みはこの地方だけにしか見られないそうです。

 先ず、3m程度の主柱を穴を掘って立て、3本の支柱(添え木)を打ちこんで縛ります。(後方に見えているのは、刈りこんだアオエンドウを天地さかさまにして(ひき抜いた根を上にして)ひと抱えずつ「島立て」にし、数日乾燥させたもの)

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 クロスした添え木を最初の支えにして、次々にアオエンドウを重ねていきます。ここでも、ばっちゃんパワー炸裂!

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積み方の詳細は動画で↓

  出演:ヨコ爺、助っ人(ご近所農家さんご夫婦、遠方から友情参加のご婦人、ヨコばっちゃん、ケロミばっちゃん&ポロン)