廃油ストーブ

最低気温更新 今朝の最低気温はマイナス22度、今季初めて20度を下まわりました。←話す時は「今日は20度越えたよ」と言ってしまうのですが、日本語としては間違っているのでしょうかね。

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 これだけ「シバレル」と、寒いというより痛くなるのですね、足の指先がです。口で息をしていると、歯が痛くなってきます。特に暖かい部屋に入って、しばらくすると歯が痛くなってきます。だから熱いお茶なんて飲めませんよ。

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 薪のストック 今年から、薪の貯蔵方法を変えました。ご覧の通り、中古玉ネギの鉄コンテナに詰め込むことにしました。1機千円で20機購入しました。1機で約2立米ほど入ります。今年は8機分の薪を作製しました。

  本当は、薪小屋を造築しようと思っていたのですが、費用的にもこちらの方が安いし、トラクターのフォーク(こちらも中古で2万円)で、コンテナごと運べるので、場所を選びません。家の勝手口に、このコンテナ専用のステップを造作すれば、薪運びが楽になるかも知れません。

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 サビだらけのコンテナで「なんだか、家の周辺がどんどんみすぼらしくなって来る」のですが、割った薪を貯蔵場へ運ぶ手間も省けるので、こちらの方が断然楽ちんです。

本日の野外活動 廃油を、軽トラにいっぱい集めてきました。移住してから、古農具や古道具を収集していますが、とうとう廃油まで集めて来ましたよ。 

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 農家さんちは、トラクターや農機具がいっぱいあって、エンジンオイルは勿論、ギヤオイルや作動油など、大量に消費します。私も、処分に困っていたので、集めに回るとは思っていませんでした。人づてで頼んでおいたら集まるものですね。

廃油ストーブ D型倉庫に、廃油ストーブを設置しました。 近所の農家さんの手作りです。最近は使う人が少なくなってきて、1機だけ余っていたのを、この夏に譲ってもらったものです。 

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 廃油ストーブは合法ですが、有毒ガス発癌物質を排気すると言われています。高温で完全燃焼させないと、それらの有害物質が多くなるそうです。また、現在市販の廃油ストーブもありますが、高価なものが多く躊躇していました。2月には、友人がロケットストーブを作製してくれましたが、結局使いものになりませんでした(ゴメン)。

 倉庫内の暖房は、灯油のジエットヒーターを使っていますが、これはストーブの直前だけしか暖まらず、物凄い音がする割にちょろいです。

ジェットヒーター→f:id:solachi:20161216161008j:plain 

 それで、整備工場などで使っている、廃油ストーブなるものを物色していたのですが、農家さんの倉庫の片隅に、これを見つけて貰ってきました。

 煙突設置 煙突設置のため「メガネ石」を探していたのですが、なかなか手に入らず、ストーブの試運転が延び々になっていました。ネットで販売されているものは、家屋の壁に設置するものなので、かなり高価です。solachiの倉庫はガルバリウム鋼鈑なので、高価なものは不要!、というより、ストーブ本体や煙突本体よりメガネ石の方が高くなってしまう。そこで、倉庫建築時の残材を利用して障壁を作り、煙突を貫通させました。煙突の温度は、貫通部位で150度程度、周辺のガルバリウムは5センチほどで手で触れるほど、10センチも離れれば冷たく感じたので、これほど大きな障壁は必要ありませんでした。

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 燃焼試験 着火は、灯油を10ccほど投入し、新聞紙4分の1ページほどに灯油を染み込ませて、火を付けて投入します。直ぐにシロッコファンを回して、廃油タンクから廃油を滴下します。滴下量が問題です! 銅のパイプから下の漏斗に、廃油が糸をひく程度の量です。これで数時間焚くと、ペール缶で3分の2くらい消費します。

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 最初は、こんな感じ、炉の下部だけで燃焼が始まります。既に目に見える煙や臭いはなくなっています。

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 炉が、暖まって来ると、底に溜まった廃油の気化が盛んになり、巡航燃焼になります。送気パイプに空けられた穴から、熱せられた新鮮な空気が吐きだされ、青いジェット状の炎となります。煙や臭いは、全く発生しません。

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 厚さ7mmの鉄板ですが、ジェット炎の4箇所が赤くなって、いまにも融けだしそうな勢いです。製作者曰く「鉄板が融けて崩潰する事は無いが、念のため周囲2m以内に木材など、燃えるものは置かないように」との事でした。ちなみに、薪ストーブ用の温度計を炉の蓋に置いてみたところ、炉が赤くなる前に450度の限界を超えてしまいました。

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 確かに、ストーブの前に座っていると、熱くて逃げだしたくなるくらい。消火は、給油コックを閉めてから約20分ほどかかります。

 廃油は、油そのものが燃えることはなく、気化したガスしか燃えません。給油量を増やしても、油が底に溜まっていくだけで、爆発的に燃焼することはありません。ファンを止めると、燃焼も止まってしまいますが、気化したガスだけが発生し続け、とても危険な状態になります。したがって、給油した油を完全に燃え尽くすまでストーブを止めることが出来ません。市販品は、そのへんが改善されているかも知れません。

 冬期のDIYはいくらか暖かく過ごせるようになります。