チェーンソーのスターターが空回り
本州は大雪で大変だそうですね。そんな時は北海道は、平穏な事が多いです。
晴天の時は、スキーへ出かけますが、風が強かったり気温が下がるとゲレンデに出るもの辛くなります。その点、山仕事は吹雪かない限り、少々気温が低くても体を動かすので、汗をかくくらいで、ちょうど良い運動になります。
それで、間伐の続きを始めたのですが・・・・
先ずは、木の周囲の雪を踏みかためて、逃げ場を確保しておきます。次に、できるだけ根元で切りたいので、スノーシューをスコップ替わりに、根元を掘りさげます。
ここまでで、体はかなりポッカポッカになります。この程度の太さなら、倒伐はあっと言う間のはずでした、が、しかし。
チェーンソーのスターター(リコイルスターター)が空回りして、エンジンをかけることができませんY(>_<、)Y。仕方なく、倉庫まで戻って、スターター部分を分解してみましたが、特に異常が見られません。組立直して、スターターを回すと、今度はしっかり噛み付いて、エンジンがかかりました。
気を取り直して、現場に戻り、再度スターターを引っぱると、なんと再び空回り・・・・何度引っぱっても手ごたえがありません。 なんじゃこりゃあ????
現場まで目と鼻の先といえど、スノーシューを履いて山に入るのは2往復が限界、諦めて機械を家に持ち帰りました。
名門STIHLの誇るエルゴスタートの弱点
STIHLの造園・農林向けチェーンソーのリコイルスターターには、非力な人間でも楽にエンジンをかけることができる、「エルゴスタート」という便利な機構が装備されています。一気にスターターを引かなくても、数回に分けて紐を引くと、中のスプリングに力が蓄積されて、一定の力が蓄えられるとスプリングの力で一気にエンジンを回してくれます。製品としては、私の使っているMS250C、MS271C、MS291Cなどで採用されています。
今回の空回りの原因は、どうもこのエルゴスタートの機構そのものにあったようです。下の写真は、スターターロープを引くことによって、スプリング(ハウジング)に回転を伝えるために、爪が開く様子で、正常な動きをしています。
屋内で、分解して観察して見ると、常にこのように正常に作動するので、なぜ空回りするのか、全く見当がつきませんでした。何度が試している間に、ここに一枚のワッシャーを挟んでスプリングハウジングを取り付けるのですが、このワッシャーを付け忘れてハウジングを取り付けると空回りするのです。この現象は爪が少しでも押さえ付けられると爪が開かない事を示唆します。何かプラスチック部品が磨耗しているのかとも思いましたが、故障の場面を思いだすと、単なる凍結かも知れません。
そこで、これを30分間、屋外に出してみたところ症状を再現することができました。爪が凍りついて、リコイルスターターをいくら引っぱっても爪が開きません。
解決法は?
回りの空気穴から雪がいっぱい入ってくるので、水分は避けられません。最初に試したのが、このような潤滑剤やグリス類でした。左端の「水置換オイルスプレー」なんか一番効果ありそうなんだけど、全部ダメでした。気温マイナス15度で、10分もしないうちに凍り付いてしまいました。油分そのものは凍らないのだろうけど、水分が少しでも残っていると、ダメなようです。オマケでもらった車の窓用解氷剤があったので、それも試してみましたが、それもまったく効きませんでした。
最後の手段は、分品をエンジンクリーナーできれいに洗浄し、薪ストーブの前でカラカラに乾燥させる事でした。そして、ラジエターの不凍液の原液をたらして、機械内にできるだけ雪を入れないことくらいしか方法が見当たりません。なにか根本的な方法がありましたら、教えて欲しいです。
その後は順調
昨日は、数本伐採しました。林内はこんな感じなので、十中八九、掛かり木になりそうですが・・・・
木と木の間に、上手く倒れる・・・・まぐれかな?
いやいや、最近は思った方向に、くさびなしでも倒せるようになっている?
と、思っていたら、こちら、当然に開けた方向に倒すつもりでしたが、密集の方向に90度も違った方向に倒れてしまったY(>_<、)Y。木は細いですが樹高はいずれも30m程あるので、下敷きになるとかなり痛いのだろうなぁ。携帯だけは忘れないようにしています。