過日(2024/4)
古家(小豆島)とベースキャンプ(岡山)をリフォーム中です。
ベースキャンプは築30年超の軽量鉄骨。解体して新築も検討しましたが、躯体がしっかりしているという事で、取り敢えずリフォームしています。
できる限りDIYで経費削減なのです。
先ずは、和室の床間です。畳は全て新調しましたが、床間も畳でしたが、本畳(内部がワラ)ではなく、板畳(内部が合板)なんですね。持ち上げるとペラペラの畳です。これも新調すると本畳と同じくらいのお値段です。そこで、床間の畳を板張りにDIYすることにしました。
リビングの床と壁は、ネットで見つけた特価の檜材をチャーター便で届けてもらいました。それが余りそうだったので、大工さんに教えてもらいながらの作業です。
壁クロスを張り替えてからの作業となりました。
他の床も同じですが、貼り始めの材と張り終わりの材(端材)が、ある程度の巾を持つように、最初に割り付けておく必要があります。下の写真のように、あと1枚と最後が3分の1で貼り終えることができるようにします。最後の部材が細すぎると作業しずらいからです。
フローリング材の厚さも調節します。元のままだと厚過ぎて、巾木より高くなってしまうからです。そこで、材を薄く削るのですが、自動カンナ盤という便利な機械を大工さんに借りました。
材の裏面をカンナがけして、一定の厚さに調整します。このサイズの電動カンナ盤だと7~8万円であるようですが、1回の切削で1mmほどしか削れません。5mm薄くしようとしたら5回通さないといけませんネ。思ったより大変な作業でした。
でも、床間の板張り作業は意外に簡単でした。
大工さん曰わく「素人とは思えないネ、ひよっとして同業者?」なんちゃって。
続いて、主寝室のフローリングです。
主寝室の床は、あまり傷んでいなかったので、当初から見積りには入れていませんでした。でも、壁紙を張り替えてみると、経年劣化は否めません。1カ所新しくすると、全部新しくしたくなるものです。
実は北海道からログハウスの残材を、夜逃げの際に持ってきていたのです。小豆島用と思っていたのですが、檜材も余りそうだし、床間で自信を深めたオイラは、10畳の無垢材フローリング張りに挑戦しました。1階のキッチンやリビングの工事が遅れており、お助けマンの大工さんがまだ居るっていうのもチャンスでした。
当然、最初から自分で貼り始めましたが、さすがにすき間だらけです。でも、フローリング材は、サネ(実)があるので、あまり気にならないです。(途中で大工さんが、見るに見かねて、半分以上はやってくれましたが…)
元のフローリングは剥がさずに、二重張りだから作業は簡単です。ホームセンターに「床ボンド」(商品名:床美人など)という便利な接着材があります(木工ボンドは衝撃に弱く、剥離すると床が軋みます。「床ボンド」は乾いても弾力があり軋むことが少ないそうです)。
フローリング用の釘もホームセンターで売っていますが、ここは大工さんが「エアネイルガン」(圧縮空気でホッチキスの針のような釘をバンバン打てる)を貸してくれたので、一気に作業を進める事ができました(写真右上)。
最後の一枚はさすがに私の手に負えませんでした。壁面(巾木)と隙間なく貼るのは、やはりプロの仕事ですネ。スケールを使って(写真)、30㎝間隔で必要な巾を計り、正確に部材に写し取っていきます。2~3㎜大きめに切りとってから、手鉋で削っては、現物合わせを根気強く何度も繰り返します。大工さんでも1時間近くかかっていました(むしろ素人は妥協するので、そんなにかからない)。
なぜ、このような調整が必要かと言うと、数十枚の無垢の材を平行に貼るのは不可能ですし、壁面も直線ではありません(むしろ新築時はすき間ができても巾木で誤魔化せます)。最後の材は、下の写真のように断面を斜にカットします。そして、斜にサネを挿入して叩き込むのですが、そこは一発勝負です。なぜなら、失敗して剥がそうと思っても、もはや材も壁面も無傷では済まないからです。
最後の一枚は、大工さんにお願いしました。さすがにバッチリ納まりました。
これで床、壁、天井、窓(国交省補助金による二重窓)、昭明、エアコン、一室まるごとリフォームできました。
ところが、この部屋、まだ一度も使っていません。