バースディケーキ

持病で急遽入院していました。

 運良く個室が空いていたので、ゆっくり静養でき快適でした。勿論、移住先の北海道の病院です、窓からの景色も良く退屈もしませんでした。今回は、入院期間が短かったので、特にそう思ったのかも知れません。今あらためて、この景色を見ると早く帰ってこられて良かったと思います。

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 入院中ちょうど私の誕生日がありました。夕食になんとバースディカードと小さなバースディケーキが添えられていました。食事メニューもいつもの倍以上で、食べきれない程でした。

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 考えてみると自分のバースディケーキを貰ったり食べた記憶がありません。だからといって寂しい人生だったと言うわけではないですよ。子供の頃は、たぶん両親からは祝ってもらっていたと思います。たぶんと言うのは、誕生日祝の記憶がほとんどないのです。ただ、父親から鉄人28号のプラモデル」をプレゼントしてもらって、大喜びしたのを鮮明に覚えています。中学生以降はたぶん誕生日イベントは無くなったと思います。でも、毎年クリスマスと誕生日は待ち遠しい日となっています。

 今回、病院の方々のお心遣いで、亡き両親への思いと感謝を呼び起こさせてもらうことができました。勿論、無事退院し回復しつつあることに、主治医の先生とスタッフの方々に感謝です。

 術後性上顎嚢胞 持病をちょこっと紹介。

 副鼻腔炎(蓄膿症)の根治術を30年前に受けました。この手術を受けると十数年後に、高い確率て嚢胞が発生すると言われています(術後性嚢胞)。私の場合15年後に嚢胞が発生して摘出術を受けています。それから再び15年経った今年の5月、奥歯の痛みがあり、歯科で診てもらったところ、原因がわからず鎮痛剤を服用し、数日で治まりました。ところが、2週間ほど後に今度はもっと奥の歯茎に違和感を覚え、指で探ってみると強い圧痛があって、歯茎が腫れていると言うか、ポコポコ柔らかいのです。歯茎の骨、専門的には歯槽骨というのですが、大学病院でCT画像を撮ってもらったところ、骨が欠損していました。すなわち、上顎骨の中に嚢胞が形成され、周囲の骨を融かしながら大きくなり、とうとう歯槽骨(歯茎の骨)を突き破って、口腔内に嚢胞が出てきたのです。それで今回、2回目の術後性嚢胞を摘出してもらうことになりました。骨の欠損は約1.5センチ四方くらいでしょうか。口腔内から切開し、歯槽骨の欠損部を拡大、嚢胞粘膜を掻破・摘出して縫合したそうです。摘出後の空洞は、血餠(血の塊)から肉芽組織となり骨が再生するまで、6ヶ月から1年かかるそうです。また、今回の嚢胞は、元の副鼻腔とは交通していなかったため、この手術ではお決まりの、(患者にとっては一番つらい)止血のための術部へのガーゼの充填と取り出しがなかったので、その分楽でした。一度、副鼻腔炎の手術を受けると、何度も嚢胞が再発するそうですから、できれば蓄膿症は手術せずに治せれば良いと思います。ただ、鼻閉や頭痛、頭重で集中力が保たれないで何年も悩むようであれば、手術も一つの方法だと思います。私の場合、術後は全く症状はなくなります。