伐採と薪割り

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 今年、気温は低いが風が弱くブリザードは一度もない。積雪量は平年並みですが、風が弱い分、屋根の雪が吹き飛ばされずに残っています。

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 軒先に置いたクズ麦や人参を目当てに、ヒヨドリ、ウサギが来てくれます。

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 ガラスに室内が写り込んでしまいました。夏に見かけた子だと思いますが、冬になると真っ白になっていました。カメラを向けると逃げていきました。ふっくらお尻がなんとも愛らしい「エゾユキウサギ」です。

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 夏の写真再掲

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伐採と薪割り

 今季も伐採が終了、合計14本の間伐です。比較的細いものばかりとなりました。

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 スノーモービルで、現場までチェーンソー、ウインチ、スコップなどの機材を運びます。今年はかかり木になる事も少なく、3日ほどで作業を終えました。

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 先月修理した斧の使い心地を試してみました。5kg級斧の破壊力は、凄まじい!、玉切り丸太が凍っていることもありますが、一撃で半切できます。

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 5~6コありましたが、あっけなく終了、良い運動になりました。でも、翌日は筋肉痛でした。私の体力では、やはり重すぎるようです。

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 原木が余っているので、小振りなのをもう一挺作ることにします。

原木から斧の柄を作った

 今シーズンは気温は低いが、雪は平年並みかな。コロナでスキー場はガラガラです。それでもロープウエイの籠内は三密になっています。「会話はお控えください」とのアナウンス流れているのに、若い男女が喋ったり、オネエチャン達がいちいち愛想笑いするから、ついカーッとなって「兄ちゃん喋んなや」(シーン!)と大阪弁が出てしまう、我ながら嫌なオジンになりました。

 それにしても良い天気です。フラノ盆地と十勝連山が一望でき、中央には十勝岳からの噴煙が見えました。

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 こんなで、スキー場、ホテルも大変でしょうね。還暦から始めた下手くそスキーヤーにとっては、非常にありがたいのですが。

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木割斧の柄をDIY

 地主さんから貸してもらっていた、超弩級の木割斧の柄が折れていたのと、堅木の原木を頂いたので、柄の自作に挑戦しました。

 

これ、出来上がりの記念写真です。

 左端が半割した原木の残材、中央が折れた柄、右端が完成した自作の柄です。斧の重さは5キログラム。長さはヘッドを含めて106センチとなりました。さすがにこのサイズの柄は市販されていません。

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 原木から柄を自作される方は少ないと思います。堅木の原木はなかなか手に入らないですよね。洋材ではヒッコリー(ゴルフクラブ、ドラムスティック)、アオダモ(バット)、樫(ハンマー、クワ)などでしょうか。北海道は常緑広葉樹はほとんどないので、今回もらった原木はおそらくイタヤカエデではないかと思います。アオダモも稀にあるのですが、このあたりでは非常に少ないです。お父様が保管していた大切な100年ものの古材だそうです。

 

(あとは製作過程を長々と綴っておりま〰す。お暇な方だけどうぞ)

 柄の仕込みについては、よくアップされていますが、柄そのものの制作記事は少ないようです。難しそうですが、やってみると意外と簡単でしたので、材料が手に入るようでしたら参考にしてみてください。

 1.原木を縦割り ナタとハンマーで周囲から削ぎ落としていきます。

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2.半割になってしまった

 後から聞いたのですが、通常はヘッドを木の根元方向にして、六角形に周りから削ぎ落として行くのだそうです。最初は1本取るつもりでしたが、途中からもったいない気がしてきて、半分に割ったら、結果オーライ真っ二つに割れました。もし、捻れて割れたら1本も取れないところでしたから。

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3.電気カンナで板状にする

 本当は木のねじれに沿って、ナタで削ぎ落としていくそうですが、体力が無いので電気カンナを使って平面出ししました。

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ヒツ(柄の入る穴)より薄くしないように気をつけなから、可能な限りカンナがけします。

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4.帯ノコで所定の幅に切る。

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幅もヒツより短くならないようにカットします。ある程度は曲線切りできますが、元の柄よりやや太めにしておきます。

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5.差込部の加工

ヒツはテーパーになっていて、入り口が僅かに大きくなっています。おおよその形に差込部を手鉋で調え、その後、先端を僅かに細くしヒツに差し込みます。わかりにくい写真ですが、ヒツの上部から柄の差込部のフィット感を見ています。わずかに隙間がありますが、先端が細くなっているだけで、これ以上挿入することができません。

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上の写真を側方から見ていますが、差込部がわずかに嵌入しているだけです。ここからハンマーで少しだけ叩き込みます。

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6.差込部の仕上げ

 ハンマーで叩き込むと、差込部がヒツの形通りに凹みます。

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 段差をヤスリで削っては、ヒツに叩き込み、引き抜いてはヤスリで削るを繰り返します。

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ほんの少しづつ深く入っていきます。完全に嵌合するまで小一時間かかりました。

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7.嵌合が終わったら、持ち手の部分を丸く仕上げます。最初グラインダーを使いましたが、手鉋が最も効率よく作業ができました。アール部分は船底カンナがあると便利です。最後にサンドペーパーでなめらかに仕上げます。写真はレギュラーサイズの斧と今回の作品を比較したものです。

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 最後に楔を2本叩き込んで仕込み完了(写真撮り忘れました)します。

8.塗装

 塗装に亜麻仁油が良いと合ったので、調べたら「ワトコオイル」という商品を見つけました。

 私はミディアムウオルナット色を塗ってみましたが、なかなか気に入っています。植物油なので、有機溶剤の匂いもなく室内で作業ができますし、刷毛も中性洗剤で洗えるのでお勧めです。

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9.焼印の制作

 あまりに上手くできたので、マークを入れることにしました。焼印はエッチング法なら精細なデザインが可能ですが、有害な薬液を使用するみたいなので、ルーターで手彫りすることにしました。ラジコンに使ったアルミ板の端材があったので、下絵を貼り付けて、ルーターで削ります。もちろん鏡文字ですよ。

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 裏側に取っ手を木ネジで固定します。アルミは柔らかいので、木工感覚で加工が可能です。最後に周囲の不必要な部分を金ノコで切り落せば焼印の出来上がりです。

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 バーナー(カセットコンロでも良い)で熱して、焼き具合を試します。一発勝負なので、随分と練習しました。温度と押し具合によって、薄かったり焦げたりします。

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ちょっと濃すぎたかも。焼き過ぎた場合、サンドペーパーをかけると少し薄くなります。なおマークはクリスチャンマークのイクトウスです。

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試し割りが楽しみです。

コロナ禍で山中籠城の時間がゆっくりと過ぎていく。

 

 

大晦日のお仕事

 今朝の気温はマイナス24度!! 12月としては稀じゃないですかね。グーっと冷える時は晴天です。

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スズメバチの巣

 秋から待っていた、スズメバチの巣の撤去を思いついた。気温が下がって蜂の活動が収まったら撤去しようと放置していたのです。マイナス24℃じゃあ、なんぼ何でも蜂は動かないか、女王バチは地中で越冬しているだろう。

 行ってみてビックリ! オラがここに来て最初の作品、掘っ立て小屋1号が雪の重みで潰れてたやん。 いや、雪の重みじゃなくて柱が腐っていたようです。右後ろの柱が折れているようですが、中央の柱もブラブラでした(その横の軒下に見えるのでハチの巣)。

 この掘っ立て小屋、2013年8月に完成しているので7年以上持ったってことですね。

solachi.hatenablog.com

 当時は、街から移住してきて何の知識もなく、しかも人力で木材を切り出して作りました。柱に白樺やニオイヒバを使っていますから、逆によくも7年も持ったものです。暖かくなったら解体して、また何か作ろうっと。

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 軒下の蜂の巣は、入り口が大きく空いています。ハチが居たとしても寒さで動けないから、何の防備もせずいきなりスコップで崩してみました。

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 案の定もぬけの殻でした。来春は早めに女王バチを見つけて退治します。女王バチはこの秋に孵化し、どこかで越冬して元の巣に近いところで営巣するそうです。今年も何度か営巣場所を探しているスズメバチを退治しましたが、一匹女王バチはちょろこいので、こちらも武器を持たず対マンで勝負できます。

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 ところで、これ何だか分かります? ハチの巣の天井部で越冬していた「オツネントンボ」です。成虫のままで越冬し、北海道以外では珍しいそうですが、こちらでは大量に居ます。薪の割れ目に隠れているので、うちでは冬中、部屋の中を飛び回っています。

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 発電機の点検

 本日の東京都のコロナ感染者が1,337人と千人を突破、加えて年末寒波の襲来!

大雪による停電に備えて、昨日、発電機を回してみましたが、エンジンがかかりませんでした。思えば前回使用したのが、2018年9月胆振東部地震のブラックアウト以来です。

 水道をポンプアップしているし、橋を渡ってくるので凍結防止ヒーターも使っています。冬季の停電は水が出なくなるので、家屋用と併せて3台の発電機を用意しています。一番怖いのは橋の水道管が凍結して破裂する事です。修理代を思えばポータブル発電機は安いもので。しかし、メンテナンスを怠ると役に立ちません。

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 蜂の巣撤去してから、半日かかりました。古いガソリンを全て抜き取って、燃料ポンプ、キャブレター、プラグを全て点検清掃しました。

 役に立ったのがこれ↓ (今流行りのアフェリエイトとかすればお小遣いになるの?)燃料ホースを引き抜いて、キャブレターに直接スプレーすると始動しやすくなります。成分そのものが燃料みたいなものらしく、洗浄と燃料を兼ねているようです。勿論、他の燃料経路やエンジン本体がイカレテいれば無効です。

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 なんとか、夕方までに3機とも動くようになって、今年も暖かいお部屋で年が越せそうです。えっーと、試運転したら燃料を完全に抜いておくように!。

 

  それでは皆様、来年は良い年になりますように。

 

 それにしても、今日の感染者の多くは無症状、帰省前に「念のため検査」で引っかかったのだとか。やっぱり無自覚感染者が相当居るのだから、Go toは最初から間違っています。直接業者・個人救済すべきです。

凍れ(シバレ)ました 作業小屋(その7-床張りました)

 今朝の最低気温はマイナス19.5度、今季最低気温でした。関越道でドカ雪だったようですが、こちらは少なめで、スキー場はまだ一部のみオープンでした。

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 サンタではありませんよ。

f:id:solachi:20201220173421j:plain 秋に初収穫した大豆を網袋とコーヒー豆袋に入れて、足で踏んだり蹴ったりして、脱穀します。

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 一度ふるいにかけて、大ゴミを取ります。

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 唐箕に掛けます。

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 大豆栽培は、今年初めてでしたが、ビギナーズラックならず、1キロしか獲れなかった。試しに自家製みそでも作ってみるかな。ケロミの小豆に負けたぁぁ(後ろ)。

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作業小屋その7床張り

 秋のうちに、垂木を沢山もらって来ました。

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 傾斜地に小屋を建てているので、単管パイプでレベルを調整して、垂木を水平に並べていきます。

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 長さは5.8メートル

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 コンパネを張って、照明とコンセント、石油ストーブも設置。wifiも完備しています。こうなると作業小屋じゃなくて、「迎賓館」と呼ぶことにします。なお、電気工事は電気工事士の資格が必要ですよぉぉ・・。

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 いやいや、入り口が未完成です。雪が入らないように、これまた貰ってきたビニールハウス用の吊り戸を取り付けました。

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 開口部が広いので、ビニールだけだと、さすがに寒いです。冬の間に、木製の扉を作ることにします。窓は来春のお楽しみです。

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 石油タンク

 室内にあったのは、煙突石油ストーブです。タンクは屋外にあって銅管またはゴムホースで引き込みます。石油タンクはそこらへんの廃屋に転がっているのですが、ホームセンターに90リットルの屋内タンクが1万円であったので、衝動買いしてしまいました。

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 屋内用なので、錆びやすいそうです。それでタンクケースを急遽作りました。給油は上部の蓋を開けて、室内にはゴムホースで繋ぎました。

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 あららら、蓋の傾斜方向が屋根と反対じゃちゃ!。まっ良っか。

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作業小屋(その6-外壁完了)

10月中旬です。この頃は、まだまだ収穫が続いていましたよ。

 初めてのサツマイモ、品種は忘れましたが寒冷地はベトベト甘々系です。子供の頃からサツマイモは咽に詰まるので嫌いでしたが、これは食べられました。

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 レギュラー作物となった長ネギは、今年も豊作でした。ご近所に配りまくって年明けまでたっぷりあります。

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 外壁側面に取りかかります。

 垂木の上に野地板が乗っかっているので、ここに外壁をどう張るか? このままだと隙間が空いてしまう!

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 先に、垂木と垂木の間に詰物をして

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 下から胴縁をもう一本打ちつけました。寸法をギリギリにカットしても、隙間が空いてしまう、工事用の両面テープやコーキングで埋めながら、超めんどくさい仕事でござる。これだけで1日仕事。

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 さらに側壁は上部を斜めにカット、これも後壁より手間がかかります。

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 さらに、驚くことに、譲ってもらったサイディングの色が、途中から「真っ白」!に。

なぬぬぅ、最初に全品調べなかった付が回ってきた。まるで花魁のシロボテです。

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 なんだか「昔の公衆便所」のような建物になってきて、制作意欲が失せてしまいました。

農業体験

 今年はコロナ禍で、農業体験も前半は中学生だけでしたが、後半はぼちぼち本州からの来道があったようです。コロナ禍もあって、全部断っていたのですが、この時期、農作業も少なく受け入れ農家が無いとのこと。全く協力しないのも申し訳ないので、2校だけ受け入れました。

 ニンジンの収穫とお決まりの薪割りです。

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 みなさん、とっても元気の良い生徒さんたちで、元気をもらいました。

 やる気を取り戻して、一番手間のかかる玄関回りに着手しました。扉を付けるつもりなので、鴨居や敷居にあたる「ドア枠」は丈夫にしておかなければなりません。固定金具を自作して、単管パイプと木製柱を固定しました。

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これで柱は、がっちり固定。鴨居との垂直・水平はレーザー墨出器で確認します。

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玄関周りは、またまた違う柄になりました。ますます公衆便所風です。

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 で、とりあえず外壁完成!! なんとか雪には間に合いました。

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