斧の柄3作目 fawns foot axe handle

ダイヤモンドダスト

今日は小春日和、一気に雪融けですが、1月のダイヤモンドダストです。

自作斧の柄

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 石油高騰の防衛策、灯油を節約してウクライナ支援と言いたいところですが、如何程の燃料費が節約できるでしょうか。恐怖と寒さの中で戦っている、市民と兵士の方を考えると、贅沢なことです。石油ボイラーを半分にして、臨時給付金と合わせればそれなりの額になるかもです。

 豪雪で、倉庫が潰れそうになったご近所さんから、乾燥原木を数本頂きました。ついでに斧のヘッドも貰ったので、さっそく斧を作ってみました。

 今回は、洋斧に使われている、カーブした柄を作ります。子鹿の足になぞらえて、fawns foot axe handleと言うそうです。真っ直ぐな柄より、破壊力が増すとのこと。

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斧のヘッドは、立木を伐採したり大口径の王を割るための、重量薄刃斧です。

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 ヘッドの「ヒツ」の大きさが取れるように、原木を割りますが、割方は、板目と柾目があります。人よっては、柾目でないといけないと書いてありますが、大工さんなどは、乾燥によるソリを嫌うので板目で取れと言います。どちらが正しいのか分かりません。原木はイタヤカエデの30年以上乾燥したものですから、どんな取り方をしても折れることはないと思います。

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結果的には板目となりました。ナタの刃を当てて、玄能(ハンマー)で叩き割ります。

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半割した原木を、電気カンナで平面を出します。

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板状になった原木に、柄の輪郭を描きます。適当にカッチョ良くカーブさせました。適当といっても下絵を書いて、拡大寸法を測りながら描きました。

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電動バンドソーで切り抜きます。下絵よりカーブが強すぎたかも。

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手鉋で根気よく丸みを出します

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凹部は「反り鉋」を使います。板目だから、木目がきれいに出てきました。

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焼印を押して、塗装すれば出来上がり。3作目なので、2日ほどで仕上がりました。

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強烈な破壊力です。口径40センチ以上のカラ松、私のひ弱な腕力で半割できます。

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今年は、たくさん薪が作れそうです。

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 出来上がりサイズは、長さ125センチ、重さ4.5キロでした。オラの体力では、大き過ぎます。身長180センチ体重80キロ以上のキン肉マンなら、振り回せそうです。

追加:ヘッドの「シツ」に仕込むときに使用するクサビです。ホームセンターに行けば市販のものがありますが、そのへんに転がっているボルトをグラインダーで削れば、簡単に欲しいサイズのクサビを自作できます。

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