アスパラの定植

 この春から育てていた、アスパラガスの苗が、定植時期を迎えました。

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 現在は、ハウス内でポット苗にして育てていました。ヒョロヒョロ伸びて、これ以上放置すると老化苗になってしまいます。 

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 畑の準備ですが、アスパラガスは苗を植えて、収穫は3年後からです。その後、5年から10年間も収穫できるそうです。長期に収穫するには、土作りが大切だそうです。一度定植すると数年以上、土を動かせないので、最初に堆肥を十分に鋤き込んでおき、邪魔にならない所に植えないといけません。

 なかなか植える場所が決まらなかったのですが、結局トラクターの通り道の脇に植えることにしました。堆肥は、今春もらった牛糞です。

 牛糞は1年以上かけて醗酵させないと堆肥になりません。今季は、間に合わないので、「えひめAI」を自作して醗酵促進しました。それでも半生状態のものが混ざっていますので、牛糞を深く埋めることにしました。

 ユンボで、深さ40センチの溝を掘り、牛糞を半分の深さまで放り込んで、土を被せます。牛糞を譲ってくれたご近所さんが手伝ってくれました。

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 土を被せた後、トラクターで整地して、水糸を張ります。

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 通常アスパラガスの定植は、50センチ間隔ですが、1条植えにするので、40センチ間隔で植えていきます(一条植えにしたのは、除草作業を少しでも楽にするためです)。

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 ちょうど、大阪からお客さんが遊びに来られたので、手伝ってもらいました。相変わらず人使い荒いです。

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 40メートル100株、無事に定植できました。収穫は3年後、2020年からですよ。来年はヒョロヒョロ伸びて、その後、根っこが堆肥に届くとグングン伸びて、3年後には見た事がないような、ICBM級のアスパラになるんとちゃうか。(今朝、私のガラ携にもエリアメールが鳴りました。「先程、この地域の上空をミサイルが通過した模様・・・」とのこと。)・・・・今日もストレスフリーで畑仕事ができることに感謝です。

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スイートコーン

 そうそう、スイートコーンが立派に育って、食べ頃です。真珠色のホワイトショコラは、とっても甘く仕上がりました。ゴールドラッシュは、甘い上に旨味と香りがあります。ここ2週間ほど、毎日頂いています。夏前に低温だった為か、「アブラムシ」などの害虫や「黒穂病」などの被害も全くなく、後半、晴天が続き、今年は当たり年だったのかも知れません。

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もらってきた材料のパイプ小屋とりあえず完成(その3)

これで完成です

 スノーモービルや農機具を格納するだけなので、これでとりあえず完成です。扉もありませんが、長期使用しないものはブルーシートを被せてお終い。屋根があるだけでだいぶ違います。ここは居宅と違って、山に囲まれていて強い風は吹きません。なので、軒下も省略しました。雨や雪の降り込みが気になるようなら、後から追加しようと思っています。 

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         それでは、途中からの作業の様子です。

屋根貼り

 単管パイプの梁に垂木を乗せます。固定には「サドルバンド」という金具を使いました。「垂木止クランプ」の約半額で入手できます(80円程度)。サドルバンドは本来パイプを壁面等に固定する金具です。各種パイプのサイズにピッタリのバンドが揃っています。→ http://www.haikanbuhin.com/ 

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 60.5mmの柱にも、ピッタリの「サドルバンド」があるので、胴縁の固定にも使用しました。ビス2本で締め付けますが、これだけで人が乗ってもずれません。

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 垂木を45センチ間隔で取り付けて、その上に野地板(コンバネ)を貼ります。ちょうど18枚でした。

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 野地板の上に、傘釘でトタン波板を貼ります。屋根だけは雨漏りするといけないので、新品部材を使いました。経費としては、角材、コンパネ、波板、サドルバンド等でで約8万円でした。意外とかかるものですね。

 屋根貼りはヨコ爺が手伝ってくれました。傘寿を超えるとは思えない身軽さです。トラクターのフロントバケットから屋根に飛び移って、筋交いが無かったので、ユラユラ揺れる高所での作業でした。北海道に移住して、いつも思いますが、農家さんは皆さんお元気です。

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 実は、ここでハプニングがありました。新品で購入した波板でしたが、2枚つなぎ合わせて見ると、長さが足らなかったのです。痛恨の計算ミスでした。仕方なく、前後の軒を20~30センチ切断したので、軒が短くなりました。

筋交い

 筋交いは、パイプが足らなかったので省略しようと思っていましたが、屋根を張っても、柱を手で押すと、全体が揺れます。壁を貼ったら多少はマシになるかと思いますが、やはり雪の重みと風で小屋が揺れると倒壊する危険性があります。ご近所さんやヨコ爺から、ヒントをもらって、番線で筋交いを張ることにしました。

 普通は、ワイヤーをターンバックルで張るのですが、これ以上経費をかけると、「もらってきた材料で小屋を建てるぞ」の精神に反しますし、DIYの愉しみも薄れます。番線は「掘っ建て薪小屋」を作った時の残材です。

 四隅の柱の上下に番線を結びます。番線は通常「シノ」と呼ばれる道具を使いますが、長巻番線を写真のように捻るには、バイスプライヤー」と呼ばれるロックできるペンチが便利でした。私はこれを、30年前からキャンプ用品として使っていたのですが、最近はDIYに活躍しています。

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 番線の端を固定したら、中央部で「シノ」を使って捻るとピンと張ってきます。一日経つと、少し緩むので増し締めすると良いです。多少緩みというか、伸びることがある方が、風に揺れても番線が切れることがないそうです。3方の壁に2本ずつ、X状に番線を張ると、なんと体重をかけて柱を押しても、びくともしないようになりました。

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壁貼り

 いよいよ、ケロミが運んできてくれた壁材を貼ります。胴縁用の角材を、やはり「サドルバンド50A」で固定し、角波板を張っていきます。後壁は上端が水平なので簡単ですが、側壁は屋根の傾斜に合わせてカットする必要があります。地面が水平なら両端の高さを図れば済みますが、もともと水勾配がついた地面ですし、荒地なので凸凹しています。胴縁も水平にする必要が無いので、いい加減なレベルです。 そこで・・・→

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 レーザー水平器を使って、任意の高さで水平の水糸を張ります。水糸から軒までの高さを測り、波板の両端に角度を付けます。もちろん水糸から地面までの高さをプラスして波板をカットします。

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 「おっつけ大工」でも、ほほピッタリ屋根勾配に合わせて、波板を張ることが出来ます。

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 なお、中間の梁は中柱で支えています。単管パイプ2本で高さを調整できるようにしています。というか、もう短いパイプしか残っていなかったY(>_<、)。でも、これは返って良い方法だと思います。冬の地面凍結による盛り上がりや、湿潤による沈下にも対応できます。施工は、車のフロアジャッキで、梁を数センチ持ち上げておいて、柱の長さを固定すると、しっかり支えになりました。柱の下には鉄板を敷いてあります。すなわち、中柱が地面に突き刺さっていないので、これを左右に移動することが出来ます。農機具の大きさによって、ある程度、柱を動かせるので便利です。

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お終い

 

 

 

 

 

 

ふたごのトマト

めっちゃ寒い

 とうとうボイラーのスイッチを入れてしまいました。外気温14度ですよ。今日は8月12日ですよ。真夏のはずですが?????。7月にストーブを炊いたという話は聞いたことありますが、8月ですよ8月! 気象庁の過去データを調べたら、8月の最低気温に6.5度というのがあるので、そんなに珍しくないことなのか。それで、作物が震え上がって、自己防衛で美味しくなるのか。

トマトランド

 ハウスの中は、元気いっぱい。扉を開けっ放しにしていたので、蝶や蛾が入ってきて、青虫も元気いっぱいです。殺虫剤を使いたくないので、一匹ずつ退治するしかありません。

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 私が担当したのは、「シンディースイート」という中玉トマト。20粒500円の種から育てました。発芽率は90%、18株を露地とハウスに分けて植えました。トマト好きの孫に食べさせようと思っていましたが、間に合わず帰ってしまいました。3日ほど前からやっと色づきはじめました。まだ甘くないです。

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ふたごのトマト

 赤いものから収穫していると、ふたごのトマトを見つけました。

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大発見!と思ったら、良くあることのようです。

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 こちらは、オレンジパルチェ。収穫後期ほど甘みが強くなります。

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 リコピンが豊富なアイコ

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 総じて、水のやりすぎです。ここんとこの寒さで、甘くなれぇぇぇ。

 

 

牧柵の杭打ち

 元地主さんは、ばんえいを飼っておられます。「さくら」という名の牝馬で、ちょうど私が移住した年から、毎年「こっこ」(北海道方言で子供)を産ませています。今年のこっこは、男の子で額にくっきりと星が出ています。

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 「ばんえい馬」はいわゆる道産子とは違って、ばんえい競馬で使われる、体重が800キロ以上になる大きな馬で、フランスやベルギー原産だそうです。「さくらは」もう4年のお付き合いなので、名前を呼ぶと来てくれます。

 今までは、馬小屋と150坪ほどの草地で飼われていたのですが、今年から、草地が20倍に増えます。

 昨年、法面が崩れて、修理するのに「バワーショベルのブレーカーで杭打ち」をしました。→ 

 その経験から、放牧地の周囲(500メートル)に約50本の杭を、打ち込みました。杭は、約30センチ径のカラ松で、下穴なしで約60~70センチほど打ち込みます。ブレーカーのチゼルは、杭打専用の物もあるのですが、高価です。先端が加工されていない「フラットエンドまたは平チゼル」と呼ばれるものは、通常のチゼルよりも安いのですが、垂直に打撃し続ければ、なんとか杭打ちが可能です。但し、これだけ太い木杭を深く打ち込むと、杭の上端に数センチの凹みができてしまいます。

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 杭に鹿除けの電気牧柵を張って出来上がりです。馬は通電されているのを良く知っていて、ワイヤーに接触することはありません。むしろ、私が馬を撫でようとして、ついつい痛い思いをします。

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もらってきた材料でパイプ小屋を建ててみよか(その2ー骨組み)

異径パイプを繋ぐ

 50A(直径60.5mm)の鋼管と40A(直径48.6mmの単管パイプ)を連結して骨組を作ります。単管パイプやビニールハウス用の鋼管には豊富な連結金具が揃っていて、ホームセンターや農協で入手できますが、一回り太い50Aの鋼管には、専用の金具がありません。パイプ同士の連結は、直接溶接しても点でしか接触しないので弱いです。L型アングルを介して溶接する方法もありますが、組み立てや修正が困難になります。クランプを介して組み立ておくと、分解する時もスパナ1本で済みます。

 そこで、前作の単管パイプガレージで余っていた「垂木止クランプ」を利用することにしました。

 50Aの鋼管に単管用のクランプを溶接すれば、太さの異なる鋼管と単管を自在に組み合わせることが出来ます。垂木止クランプはアタッチメントがL型なので、ノリ代を多く取ることが出来ます。

クランプの溶接

 パイプと座金の間に矢印のような隙間ができた場合

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 適当な金属で埋めます(この場合は番線の切れ端)

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 先ず、針金を溶接して

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 座金を溶接します。クランプ本体に溶接しないようにすれば、クルクル回る自在金具にもなるので、色々な組み立てが可能となります。

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 今回、50Aの柱が10本、入り口をダブル梁、筋交い用2ヶ所の合計14ヶ所溶接しました。その割に溶接は上手くなりませんY(>_<、)Y。

 いざ組み立て

 骨組の準備ができたところで、柱を立てます。穴はバックホーで掘るので、大きめの穴が、数かきで掘れます。問題は柱の中心位置と垂直レベルです。最近は「レーザー墨出し器」を使うようになったのですが、測量がいくら正確であっても、施工技術がついていきません。重い基礎付きパイプを数ミリ単位で固定するのは至難の業です。3本の短い杭は水平方向を決めるため(実際は4本)、垂直レベルはレーザーで監視します。底に砂利を引くのは、微調整を容易にするためです。

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 それでも何とか、10本の柱を定位置に立てました。基礎の付いていない6本のパイプには、基礎ブロックをコンクリートを煉って立てます。

 写真では1枚ですが、測量して、穴を掘って、コンクリート煉って、3日ほどかかりましたが。 その夜、雨が降って、朝には柱が傾いていましたY(>_<、)Y。

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上の写真、右側の右から左側にかけて、水糸が張ってあるの分る? これ、屋根勾配になります。

 単管パイプの梁を取り付けます。この作業が一番楽しいですね。スパナ一本で作業が進むし、形が見えてきます。

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 そうそう、柱にペンキを塗ってくれたのは、ケロミさんです。女性はペンキの厚塗りが上手ですね。

 次回は、屋根貼り