原始ヶ原

9月16日 原始ヶ原の自然保護活動に参加してきました。

 原始ヶ原は富良野岳の麓、「大雪山国立公園」の特別保護地区内にあります。登山口(ニングルの森)から原始ヶ原までの約1時間30分の登は、畑仕事しかしていなかった私にはかなりきつかったです。

 目的地の原始ヶ原は、緩やかな傾斜の湿原で、木道がなく自由に歩けます。

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原始ヶ原湿原 前方の林をぬけると、さらに同じような湿原が現れる

 木道がない湿原は、珍しいのではないでしょうか。訪れる人が少なく、自然がたっぷり残っているのです。ここでは、前の人が歩いた後ではなく、できるだけバラバラに歩いてくださいとのことです。なぜなら、皆が同じところを歩くと、地面が踏圧され固くなり、植物が傷められ、その箇所が水道となり地表が削られ低くなり、そこに周囲の水が流れ込むことによって、湿原全体の乾燥が始まり、植生が大きく変わってしまうからだそうです。

 皆が同じところを歩くと、こんな水道が出来てしまいます。麻布を敷いたり、丸めて土砂溜まりを作ることによって、萌芽を促します。皆さん元気で作業されておられましたが、私は登ってくるだけでスタミナ切れで、「すみません作業はパスさせて」いただきました。 

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植生の復元作業

帰りも、ケロミの後をついて行くだけで、せいっぱいのトホホ登山でした。

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来年は、スリリングな滝巡りコースをマイペースで登ってみたいと思います。

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長靴の修理

 移住してから、ほとんど毎日履いているのが長靴です。畑仕事に土木工事、さらに過酷なのが樹木の伐採と薪づくりで、長靴の消耗が半端じゃないです。新品がひと夏もちません。1年で2~3足ダメにしています。学生時代のズック靴なみですね。

 ホームセンターで売っている長靴はピンからキリまで、色々試してみましたが、高価だからと言って長持ちする訳ではありませんでした。勿論、登山靴が一番丈夫で安全ですが、靴紐の締め外しが面倒で、よっぽどの重作業でない限り、履きません。

 今回も、春に新調した長靴が、冬を待たずに補強部分の境目で割れてしまいました。これで、湿原なんか行ったら、足がふやけてしまいます。

 で、タイヤチューブの修理パッチを張ってみました。少しは寿命を伸ばせるかも。「ゴムのり」や「パッチ」は百均で入手できます(写真のパッチは、タイヤマンの兄ちゃんから貰った物)。

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 ところで、ここんとこ、NHKの番組で「靴磨き」の話題が何度か取り上げられていましたね。10万円以上の革靴を、さらに達人がピッカピカに磨き上げる事に、何某かの意義を見出しておられるとのこと。物を大切にするということでは、同じなのでしょうが、正直、私、同じ足元を見られるのなら、百均で修理した靴に気づいてくれた方がうれしいかも。

秋もいそがし

夜が明けるのも遅くなり、朝寝坊の私でも日の出を見る事が多くなりました。

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東の空ですよ


カボチャの売れ行きもまずまず、ちっちゃなカボチャはポロンにあげましたが・・・

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polonのおもちゃカボチャ

初めて作ったメロン1っこ。味はプロの農家さんには勝てませんでした。

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初めて育ったメロン

秋空のRC飛行機、相変わらず飛んでいます。

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フラッシュRS ポロン号

 

かぼちゃランド

フレベツのカフェ

 布礼別(フレベツ)は富良野市の郊外です。ポロン事件の時、麓郷まで探しに行って、「Bears Kitchen」という見慣れない看板が目につき、気になっていました。ちょうど、麓郷小学校で仕事があり、お腹が空いたので、行ってみることにしました。

 案内看の矢印をたよりに、あっちを曲がり、こっちを曲がり、どこまで行くのか?、かなり遠くまで誘導されました。もうこれ以上先には家も道もない。それぞれの看板には大きな熊の絵が書かれています。ベアーズキッチン? 訳すと熊の台所? まさか、注文の多い料理店じゃないだろうなと、不安になってきました。f:id:solachi:20170824130646j:plain

 手作り感満点の家屋ですね。お客さんの車が一台も止まっていない。帰ろうかな、どうしょうかな、まさか熊に喰われることはないだろうな。なんて考えませんでしたよ(^O^)。中に入ったら、とても雰囲気の良いカントリー風レストランでした。メニューも豊富で、キッシュとラム肉パイを注文しました。オーストラリア人のご夫婦がこの春から開店されたそうです。家屋は、私の住んでいる地域の古民家を解体して、元大工の旦那さんと奥さん2人で移築したんだそうです。天井に畳を貼り付けて断熱材にしていました。Solachi夫婦には、ここまでのDIYはできそうにありません。そう言えば、2年ほど前に解体現場を通りかかったことを思い出して、話がはずみました。

かぼちゃランド

 今年は、天候に恵まれ豊作になりそうです。高校生達が植えてくれたカボチャが収穫時期を迎えています。耕作担当はケロミ。

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中でも「雪化粧」は一玉3.5Kgの特大サイズになりました。

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こちらは「甘龍」? ツチノコカボチャ? 美味しいのかな?

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これは? スターウオーズの悪役ダース・モール似のカボチャ。実は「ロロン」と「赤皮」の交雑種。「ロロン」はマロンのような味わいなのでロロンと名付けられました。「赤皮(あかがわ)」は金沢の伝統野菜で、中身も赤く、甘みが強いカボチャです。「ダース・モール」はどんな味になるのかな。

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私は、小さい頃からカボチャが苦手なので、どんな味にせよ、ほとんど直売所行きになりました。

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枝付きトマト

 私が担当した中玉トマト「シンディースイート」も一斉に熟し始めました。とうとう、夫婦2人では食べ切れず、トマトちゃん達も、直売所行きとなりました。ただ、出品にケロミがひと工夫。「枝付きのまま出したらどうかしら、試食品も添えて」

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 味には自信があったし、農薬も一切使っていないので、「4年間農薬使用していません」のキャプションを付けたところ、これがヒット、2日でほぼ完売。

 

 

 

 

アスパラの定植

 この春から育てていた、アスパラガスの苗が、定植時期を迎えました。

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 現在は、ハウス内でポット苗にして育てていました。ヒョロヒョロ伸びて、これ以上放置すると老化苗になってしまいます。 

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 畑の準備ですが、アスパラガスは苗を植えて、収穫は3年後からです。その後、5年から10年間も収穫できるそうです。長期に収穫するには、土作りが大切だそうです。一度定植すると数年以上、土を動かせないので、最初に堆肥を十分に鋤き込んでおき、邪魔にならない所に植えないといけません。

 なかなか植える場所が決まらなかったのですが、結局トラクターの通り道の脇に植えることにしました。堆肥は、今春もらった牛糞です。

 牛糞は1年以上かけて醗酵させないと堆肥になりません。今季は、間に合わないので、「えひめAI」を自作して醗酵促進しました。それでも半生状態のものが混ざっていますので、牛糞を深く埋めることにしました。

 ユンボで、深さ40センチの溝を掘り、牛糞を半分の深さまで放り込んで、土を被せます。牛糞を譲ってくれたご近所さんが手伝ってくれました。

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 土を被せた後、トラクターで整地して、水糸を張ります。

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 通常アスパラガスの定植は、50センチ間隔ですが、1条植えにするので、40センチ間隔で植えていきます(一条植えにしたのは、除草作業を少しでも楽にするためです)。

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 ちょうど、大阪からお客さんが遊びに来られたので、手伝ってもらいました。相変わらず人使い荒いです。

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 40メートル100株、無事に定植できました。収穫は3年後、2020年からですよ。来年はヒョロヒョロ伸びて、その後、根っこが堆肥に届くとグングン伸びて、3年後には見た事がないような、ICBM級のアスパラになるんとちゃうか。(今朝、私のガラ携にもエリアメールが鳴りました。「先程、この地域の上空をミサイルが通過した模様・・・」とのこと。)・・・・今日もストレスフリーで畑仕事ができることに感謝です。

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スイートコーン

 そうそう、スイートコーンが立派に育って、食べ頃です。真珠色のホワイトショコラは、とっても甘く仕上がりました。ゴールドラッシュは、甘い上に旨味と香りがあります。ここ2週間ほど、毎日頂いています。夏前に低温だった為か、「アブラムシ」などの害虫や「黒穂病」などの被害も全くなく、後半、晴天が続き、今年は当たり年だったのかも知れません。

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もらってきた材料のパイプ小屋とりあえず完成(その3)

これで完成です

 スノーモービルや農機具を格納するだけなので、これでとりあえず完成です。扉もありませんが、長期使用しないものはブルーシートを被せてお終い。屋根があるだけでだいぶ違います。ここは居宅と違って、山に囲まれていて強い風は吹きません。なので、軒下も省略しました。雨や雪の降り込みが気になるようなら、後から追加しようと思っています。 

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         それでは、途中からの作業の様子です。

屋根貼り

 単管パイプの梁に垂木を乗せます。固定には「サドルバンド」という金具を使いました。「垂木止クランプ」の約半額で入手できます(80円程度)。サドルバンドは本来パイプを壁面等に固定する金具です。各種パイプのサイズにピッタリのバンドが揃っています。→ http://www.haikanbuhin.com/ 

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 60.5mmの柱にも、ピッタリの「サドルバンド」があるので、胴縁の固定にも使用しました。ビス2本で締め付けますが、これだけで人が乗ってもずれません。

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 垂木を45センチ間隔で取り付けて、その上に野地板(コンバネ)を貼ります。ちょうど18枚でした。

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 野地板の上に、傘釘でトタン波板を貼ります。屋根だけは雨漏りするといけないので、新品部材を使いました。経費としては、角材、コンパネ、波板、サドルバンド等でで約8万円でした。意外とかかるものですね。

 屋根貼りはヨコ爺が手伝ってくれました。傘寿を超えるとは思えない身軽さです。トラクターのフロントバケットから屋根に飛び移って、筋交いが無かったので、ユラユラ揺れる高所での作業でした。北海道に移住して、いつも思いますが、農家さんは皆さんお元気です。

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 実は、ここでハプニングがありました。新品で購入した波板でしたが、2枚つなぎ合わせて見ると、長さが足らなかったのです。痛恨の計算ミスでした。仕方なく、前後の軒を20~30センチ切断したので、軒が短くなりました。

筋交い

 筋交いは、パイプが足らなかったので省略しようと思っていましたが、屋根を張っても、柱を手で押すと、全体が揺れます。壁を貼ったら多少はマシになるかと思いますが、やはり雪の重みと風で小屋が揺れると倒壊する危険性があります。ご近所さんやヨコ爺から、ヒントをもらって、番線で筋交いを張ることにしました。

 普通は、ワイヤーをターンバックルで張るのですが、これ以上経費をかけると、「もらってきた材料で小屋を建てるぞ」の精神に反しますし、DIYの愉しみも薄れます。番線は「掘っ建て薪小屋」を作った時の残材です。

 四隅の柱の上下に番線を結びます。番線は通常「シノ」と呼ばれる道具を使いますが、長巻番線を写真のように捻るには、バイスプライヤー」と呼ばれるロックできるペンチが便利でした。私はこれを、30年前からキャンプ用品として使っていたのですが、最近はDIYに活躍しています。

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 番線の端を固定したら、中央部で「シノ」を使って捻るとピンと張ってきます。一日経つと、少し緩むので増し締めすると良いです。多少緩みというか、伸びることがある方が、風に揺れても番線が切れることがないそうです。3方の壁に2本ずつ、X状に番線を張ると、なんと体重をかけて柱を押しても、びくともしないようになりました。

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壁貼り

 いよいよ、ケロミが運んできてくれた壁材を貼ります。胴縁用の角材を、やはり「サドルバンド50A」で固定し、角波板を張っていきます。後壁は上端が水平なので簡単ですが、側壁は屋根の傾斜に合わせてカットする必要があります。地面が水平なら両端の高さを図れば済みますが、もともと水勾配がついた地面ですし、荒地なので凸凹しています。胴縁も水平にする必要が無いので、いい加減なレベルです。 そこで・・・→

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 レーザー水平器を使って、任意の高さで水平の水糸を張ります。水糸から軒までの高さを測り、波板の両端に角度を付けます。もちろん水糸から地面までの高さをプラスして波板をカットします。

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 「おっつけ大工」でも、ほほピッタリ屋根勾配に合わせて、波板を張ることが出来ます。

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 なお、中間の梁は中柱で支えています。単管パイプ2本で高さを調整できるようにしています。というか、もう短いパイプしか残っていなかったY(>_<、)。でも、これは返って良い方法だと思います。冬の地面凍結による盛り上がりや、湿潤による沈下にも対応できます。施工は、車のフロアジャッキで、梁を数センチ持ち上げておいて、柱の長さを固定すると、しっかり支えになりました。柱の下には鉄板を敷いてあります。すなわち、中柱が地面に突き刺さっていないので、これを左右に移動することが出来ます。農機具の大きさによって、ある程度、柱を動かせるので便利です。

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お終い